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『……どこだ…ここは…?』
拓也は今、地平線の先まで見通せるようなだだっ広い草原にいた
頬を撫でる風がとても心地よい
『拓也……』
急に後ろから名前を呼ばれて思わず悲鳴があがりそうになる
後ろには風に髪をなびかせて微笑んでいる由紀の姿があった
しかしその表情は他者から見れば微笑んでいるように見えるが俺から見たらなにか寂しそうな顔をしているようにも見える…
『由紀!良かった元気になったんだな!!それよりここは何処なんだ?たしか俺達は病院に…』
拓也が言い終わる前に由紀は頬から一粒の涙を流した
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