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『ハァハァハァ💧……夢?』
拓也が目を覚ますと白い天井…いつも見慣れた由紀の病室にいた
ソファーに寝かされていた拓也の額と服は汗でじっとり濡れていた
隣にはまだ薬でベッドで眠っている由紀の姿が確認できた
『なんて夢見てるんだ…由紀がいなくなるわけ……ないじゃないか…』
とりあえず今は自分に言い聞かせるしかないが拓也とてわかっている
由紀はもう長くないってことくらい…
『拓也…』
ふと名前を呼ばれ由紀に目をやるが由紀はまだ眠っている、額にはすごい汗だ…
『拓…也………何処にも…………行かないで……』
すごいうなされながら眠っている由紀の目から一粒の涙が流れた
そんな由紀の手を握りながら拓也は由紀の頬にキスをした
『大丈夫だよ由紀、俺は何処にも行かないから♪』
しばらくすると由紀の寝顔はいつもの優しく可愛い寝顔に戻った
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