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しばらくするとドアが開き由紀のお父さんとお母さんが入ってきた
『拓也君!由紀は?』
状況を説明すると安堵の表情を浮かべていた
しかし危険な状態という状況は変わらない…だからみんな素直に喜ぶこともできないのだ
拓也も由紀のお父さんもお母さんも由紀のことが心配で堪らなかった
だから拓也はつい弱音を吐いてしまった
『お父さん…俺、もうどしたらいいかわからないです……』
バキッ!!
『つッ!!?』
頬に激しい痛みが走ったと思うといつのまにか拓也はしりもちをついていた
よく見ると由紀のお父さんが肩で息をしながら涙を流していた
『ちょっと!あなた!!』
由紀のお母さんが慌てて間に入る
(ああ、そうか俺…殴られたんだ…)
殴られた理由…そんなこと聞くまでもなかった
由紀を任された拓也が一番やってはいけないこと…それは弱音を吐くことだったのだから
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