HOLY X'mas

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『はい!行ってきます!!』 由紀の手を引き急ぎ足で病院を出ていこうとするが…いいのか?親子の別れがこんな呆気なくて…いや、言い訳ない! 由紀も何回もお父さんとお母さんの方を向くため一回立ち止まった 『由紀…何か言いたいことがあるんじゃないか?』 そう言うと由紀はお父さんとお母さんの元へ走り泣きながら抱きついた 『お父さんお母さん!今までありがとう!私凄く幸せだったよ!!もし生まれ変わったらまたお父さんとお母さんの子どもになりたい』 『ああ、由紀はいつまでも私達の子どもだ…いつまでも…いつまでもだ』 『由紀…私はお腹を痛めて由紀を産んだことを誇りに思います…幸せに…絶対幸せになりなさい』 ふとお父さんと目が合う… 『拓也君!さっきは殴ったりしてすまなかった!!由紀を…私達の最愛の娘を幸せにしてやってくれ』 『はい!必ず幸せにします…お父さん!お母さん!』 俺は止まらない涙を拭いながら精一杯の笑顔で返事をした 『さぁ由紀行くぞ!!』 『うん…』 俺と由紀は急ぎ足で病院を出た…目指すは聖イリス教会!
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