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病院を出てすぐにタクシーを捕まえることができた
『聖イリス教会へ!』
タクシーの運転手はかしこまりました、と一言のべタクシーを走らした
途中途中由紀が苦しそうにする
『由紀、大丈夫か?』
大丈夫なわけがない…
そんなことくらい分かっているのに聞かずにはいられない
『大丈夫…なわけないじゃん♪』
由紀は舌をペロッと出しながら冗談まじりに言ったがやはり相当やばいらしい
『でも…拓也が抱きしめてくれたらちょっとは楽になる…かも////なんてね……ひゃあ!!』
俺は間髪入れずに由紀をおもいっきり抱きしめた
それから沈黙の時が続く
ずっと…ずっと由紀の温もりを肌に感じていたかったら
『あの…お客様?』
『は、はひ!』
俺と由紀はタクシーの運転手の声で瞬時に離れる
由紀の顔は真っ赤…多分俺もだろう////
『到着しましたよ、聖イリス教会』
そう言われて窓の外を見ると夜なのに神々しい光を放つ聖イリス教会が見えた
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