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教会の中は薄暗かったが月明かりが照らしてくれていて普通に歩けるほどだった
ところが俺たちは次の問題に直面する
『あ、ウェディングドレス』
そう、肝心のウェディングドレスをすっかり忘れていたのだ
教会を見渡すと奥のほうに1つドアがあった
俺は一目散に駆け出してドアを開き中を確認する…もしかしたらの可能性を信じて…
ドアを開けると10畳ほどだが更衣室があった
そして壁に掛けられたハンガーには1着のウェディングドレス…
『よ、よかった~💧』
思わずその場にへなへなと座りこんでしまうほど足の力が抜けてしまった
まるで誰かに計られたかのように続く偶然…だが今はそんなこと気にしてる場合ではない
『由紀ー!こっちきて着替えてくれ』
由紀は小走りで近づいてきてウェディングドレスを見るなり目をキラキラさせた
『わ~~♪綺麗♪』
『大丈夫か?1人で…着替えるの手伝ってやろうか?』
俺がそう言うと由紀は頬を膨らませた
『H!1人でも平気ですよ~だ』
そう言い残しドアが凄い勢いで閉められた
別に下心があって言ったわけじゃないんだけどなぁ…💧
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