ドタバタの出逢い

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『なんかお前見てたらよ、弱い者いじめしてる自分がなさけなくなってきた。お前打たれ強いな、それにいくら殴ってもそのまだ俺は負けちゃいねぇって目、気に入ったぜ、おい1年!名前は?』 『新庄、新庄拓也』 『新庄、彼女ずっと守ってやれよ、今みたいに』 …どうやらこの先輩たちの頭は見た目は悪でも心はいい人らしい。そう言い残して先輩たちは行ってしまった、今ここにいるのは由紀と俺だけ…なんだこの気まずい空気は!とりあえず… 『おい、大丈…』ガバッ 大丈夫と言いかけたとたん由紀が俺に抱きついてきた 『ぐすっ…わーん恐かったよ~』 強がってたけどやっぱ女の子なんだなってこの時わかった、それにしてもなんだったんだこの騒動は…俺がただ殴られただけ、まったくわけがわからないままこの話は一件落着で終わった ただわかったことはその時俺と由紀の隣には青紫色に輝くセツミ草が咲いていたことぐらいだった
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