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中に入るとたしかに狭かった…
畳みにふすまにちゃぶ台とは…まさに昭和初期を想像させた
親方が腰を下ろすとそれに見習い俺と仁ちゃんも腰を下ろす
親方はちゃぶ台に乗っていた冷めかけのお茶をすすった
『君は仁の友人だそうだが…いや、まず君には礼を言わねば…君だろ、花梨をここまで連れてきてくれたのは?』
仁ちゃんと若葉さんはびっくりした様子の目で俺を見てきた
『はい、花梨ちゃんのお母さんを捜している途中に花梨ちゃんに喉が渇いたと言われたので自動販売機に立ち寄ったところを偶然……正直びっくりしました…まさかこの花火屋が花梨ちゃんの家だったとは思いもよりませんでした!』
仁ちゃんは納得した様子で花梨ちゃんの頭を撫でていた
『やはりそうか…ありがとう』
頭を下げる親方…
『いえ、たいしたことはしてないですよ…だから頭を上げてください💧』
正直頭を下げられるのは照れるから頭を上げてもらった
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