季節はずれの花火~後編~

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今まで雲に隠れていた月の光が暗闇だった辺り一面を照らす まるでスポットライトが当たっているみたいだ その月明かりによりお互いの顔がはっきりと見えた 『拓也!良かった……拓也に何かあったんじゃないかって心配してたんだよ』 由紀は俺の顔を見るなり安堵の表情を浮かべている 普通怒るところじゃないか?遅い、女の子を待たせるなんて最低、みたいな感じで… でも由紀の第一声は心配してたんだよの言葉…… 『由紀…ごめんな!こんな遅くなって!!俺最低な男………!!?』 最初は何が何だかよくわからなかった… ただ確かなことは今俺の謝る口をふさいでるのは由紀の唇だってことだ キスが終わると由紀は顔を真っ赤にしながら 『これで拓也の遅刻はちゃらにしてあげる////』 いきなりキスをされてさらにそんな顔をするなんて…不意討ちにもほどがある////
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