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『アハハ、拓也弱~い♪』
いやいや由紀が凄すぎるんだよ💧
それからゴミを全て片付けて帰るしたくをし終わったとき…由紀が呟く…
『もし…来年の夏まで生きてたら……一度でいいから…大きな花火が見たかったなぁ…』
『…………』
俺は慰めの言葉も励ましの言葉も出なかった
ただ淋しげな由紀の瞳を見ることしかできなかった
そんな俺の様子を見た由紀は今自分が言った言葉にハッとし笑顔に戻る
『ハハハ、無理だよね……だって…私の寿命は……あと1ヶ月……きゃふん!!』
拓也は由紀の顔を無理矢理自分の胸元にうずめた
由紀はいきなりのことに頭がついてこなかった
それ以上はなにも言うな……まるでそう言っているかのようだった
しばらくの沈黙…ちょっと肌寒い風のざわめきだけが耳に聞こえる
その時!!!
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