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花火の終焉と共に再び沈黙という名の静けさが訪れる…
しかしさっきまでの静けさとは違う…なんかこう…心地よい静けさって感じだ
花火がもう打ち上がらない夜空を俺と由紀はしばらく見上げていた
そんななか由紀は俺の方に向き直った
『拓也…今日はその…えっと…』
ありがとう…いや、そんなものではこの感謝の気持ちは表せない……よって言葉につまる…
『うーんと…その……大好き!』
由紀はそう言い拓也に抱きつく
感謝の言葉がうまくまとまらない…でも1つたしかなことがある…
それは言葉にできないほど由紀は拓也のこと愛しているということだ
2人は見つめ合い…再び口づけを交わす
長く、熱い、まるで2人の愛を確かめあうようなキスだった
ずっと一緒にいたい…それが2人の願い…想い…夢…
しかしその儚い夢はすぐに打ち砕かれることになる
人の夢と書いて………『儚い』と読むのだから……
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