HOLY X'mas～天国の君へ～

親友と書いて『とも』と読む??

あれから早3ヶ月、なにごともなく過ぎていき緑色の葉が赤色に染まりつつある10月…今日は日曜日、俺はベッドでゴロゴロしていた

あれから由紀とは会っていない

急に学校に来なくなってしまった

『あんな事があったんだ、俺だったらまだ立ち直れないな』

ブーブー、ブーブー

そんな事を考えていたら俺の携帯が鳴った

『んな時間に、誰だっつーの！』

知らない番号だった、俺は恐る恐る電話に出た

『も、もしもし』

『………………』

電話の相手は無言だった

『なんだよイタズラか』

俺がそう言って電話を切ろうとしたその時…

『ごめんごめん怒った？』

聞き覚えのある声だった
あらかた誰かは予想はついた、だからこそイタズラしてみたくもなった

『どちら様？』

俺はわざとらしく聞いた

『もう💢忘れちゃったの、私私』

やっぱり間違いない、この電話の主は由紀だった

『えーと、今流行りの私私詐欺ですか？警察に電話しますよ』

俺は笑いをこらえながら電話を続けた

『ちがーーーう💢私由紀、朝倉由紀、もうーなんでわからないかな、こっちはあの日から1日も忘れてないのに……!!今の嘘、なんでもないから』