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「力を持っているのは、お前だけではないという事を、良く憶えておくんだ。
まぁ、それについては近々分かるだろう」
すかさず框悟は聞き返す。
「他にも居るのか?
オマエみたいな化物が…」
「あぁ、力を持った者は無数に居るだろうな。
戦闘用、非戦闘用。
大きく見て二種類あるが、大半は前者だ。
恐らくお前も戦闘用だろうな。
得体の知れない私に掛ってくるぐらいだしな」
黒羽は、小馬鹿にした様に框悟の方を見て、話を続ける。
「…大きく見てだが、少なくとも二つは『HEARTS』を持った者の組織がある。
一つは私の属す、『CTTC』、もう一つは『奴』の属す組織だ。
判明しているのは、必ず在るという事だけだ。
この二つの組織は昔から幾度となく、争ってきた。
あの時も…」
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