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「オマエ誰だよ!?
どうやって入りやがった!?」
聞きたい事は山程あった。
「汚い部屋だな。
たまには掃除くらいしたらどうだ?」
だけど、この男は框悟の話を聞こうともせずに、一方的に、且つ的外れな事を話す。
「話を聞けよ!
お前は何者なんだ!?」
框悟の必死な表情に気付いたからか、黒服の男は、急に真面目な顔になり、ゆっくりと、口を開く。
「何者…か……それは何処までの定義を指す?
名前までか?
素性までか?
それとも…『目的』までか?」
黒服の男は立ち上がりながら、淡々と聞いてくる。
「全部だよ、全部!!
勿体振ってないで教えろ!!」
框悟は男の胸ぐらを掴もうと、ベッドから飛び出す。
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