最期の言葉

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それはあまりに突然の出来事で、理解するのにかなり時間がかかった。   2004年4月7日。   定時に仕事が終わった私は、珍しく真っ直ぐ家に帰った。   家に着くと、ママがご飯を作ってくれてた。お風呂からあがると、キッチンからいい匂いがしていた。   『お通夜に行ってくるから』   どうやら近所の誰かが亡くなったらしい。見ると、パパも喪服に着替えていた。   『ご飯は先に食べといて』   ママがそう言った。
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