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私が上を向いた瞬間を逃さず、彼は唇を重ねてきた。 彼の舌が固く閉じた唇をこじ開けて入りこんでくる。 「んんっ?!」 自分の舌で押し出そうとしても、結果的には舌を絡めるような形になってしまう。 「んんーっ…んん…」 苦しい。 息は出来るはずなのに。 苦しいよ… 彼は唇を離した。 私も彼も息が荒い。 また彼が私を抱きしめる。 「…き…したんだ…」 「え…?」 「浮気…したんだ…ミオが…」 「嘘…」 嘘だ。 ミオが浮気するなんて。 私の言葉を聞いた彼はいっそう私を強く抱きしめると、悲しそうに言った。 「嘘じゃないよ…ミオ… …男とメールしてること…俺に隠してた…」 私は呆然とした。 ミオには毎日のように会うけど、そんなそぶり見せなかった。 見せてた方がおかしいのかもしれないけど、その人がミオの友達だとしたら、話題にのぼるはず。 じゃあなんで? 「アユカ…俺…本気だよ…? 嘘じゃない…アユカの事…大好きだよ…?」 彼の手が服の裾をめくりあげた。 「っ!いやっ!やめてってばぁっ!」 また暴れたけど、こんな態勢じゃ全然効果はない。 彼の手が中に入り込み下着に触れた。
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