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15年前
ある王国に一人の赤ん坊が生まれた
「元気な男の子が生まれましたよ!この子は立派な跡継ぎになるでしょう!」
近くにいた部下が言う
そう、ここは王国の王室…つまり、王と女王の城である
「王様…この子…」
「…あぁ…」
王女と王は子どもが生まれたというのにあまり嬉しそうではなかった。…それもそのはず
「「…魔力が感じられない…」」
そういう事だ。王と王女はかなりの魔力を持っているはずである。生まれた子どももその魔力を受け継ぐはずだった。しかし、この子どもは魔力を感じることが出来ない程だった
「どうしましょう…ゼオス」
女王は王、ゼオスに問いかける
ゼオス「アリシア…仕方ない事さ…こういう事もあるだろう。とりあえずは、この子を大切に育てよう」
ゼオスは王女、アリシアに言う
ゼオス「名前はどうするか?いい名前はないか?」
アリシア「そうね
魔力があんまりないから、可愛いらしく『ゼロス』…なんてのはどうかしら?」
アリシアは赤ん坊を抱き抱えて嬉しそうに微笑んだ
ゼオス「ゼロスか…いい名前だな」
アリシア「えぇ…ゼロスは私達の大切な宝です」
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