~プロローグ~

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10年前  当時ゼロスが5歳の時、アイシアに新しい子どもが生まれた。それも元気な男の子2人の双子で、魔力の方も貴族並に持っていた。  王室には大きなベッドにアイシアと小さなベッドには小さな男の子の2人の双子の赤ん坊が寝ている。当然、そこにはゼオスとゼロスがいる  アイシア「ゼオス…また私たちに新しい子どもができましたよ?それも可愛い双子の子どもたちです」  ゼオス「よくやったアイシア…ゼロス?これがお前の弟になる子たちだ」  そう言って、ゼオスは自分の後ろに隠れているゼロスの肩を押して、子どもたちの方に寄せる  ゼロス「うん、可愛いね…でもさ、父さん…この子たち、僕より魔力をたくさん持ってるね」  アイシア、ゼオス「「っ!?」」  アイシアとゼオスはゼロスの言葉に驚いてしまった。ゼロスはもう魔力を感じることができるのだ。  ゼロス「ねぇ父さん…どうして、この子達は僕より魔力を持っているの?」  ゼオス「…………」  ゼオスは答えることが出来なかった。これが普通なんだよ、貴族の人間は決してゼロスような魔力を持って生まれた、なんて言えるはずがなかった。そんな事を言えば、ゼロスが傷ついてしまうからだ
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