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――………
「……(お父さん…お母さん……)」
彼女の両親は幼い時にに事故で亡くなり残ったのは思い出の写真と莫大な財産だけ……
そして親戚に引き取られこの学園に入れられたのだ
「……くよくよしても仕方ないですよね…!私は今を生きないと…!こんな場所は私の居所じゃない……私の人生ぐらい私に選ばせてもらわないと…」
そう言って少女は歩き出した
"心"と言う文字が書かれた名札を揺らしながら―…
心は密かにこの学園から出る作戦をたてていた
チャンスはみんなが浮かれる運動会に学園祭、そして開校記念―……
彼女―…いや、心は部屋に戻り小さな冷蔵庫からお茶を取りコップに注ぎながら脱出する時間を改めて頭に叩き込み、尚かつ出た後を考える
「問題は…なんで警備員さんがあんなにいるのか…外に何か危ない物でもあるのでしょうか……」
コップに口を付け呟く心
「とりあえず…あんまり考えるの好きじゃありませんし……寝ましょうか……」
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