防衛軍司令官

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3人が出て行くとキャシーが近寄って来た。 また怒られんの? 「神坂司令官、櫛形真紀なんですが....」 ん?違ったか.... 「彼女がどした?」 キャシーはファイルを開いた。 「浅川澪さんと同じ中学出身ですね....クラスは違いますが何度か接触もあります....それと....」 澪の同級生? .... あっ! メールの件で洋一郎に会いに行った時に聞いたな.... 俺、様子を知らせるって言ったきりだわ.... あちゃー.... 「司令官?」 キャシーが俺を不思議そうに見つめた。 「あ、何でもない....それで?」 キャシーは再びファイルに目線を移した。 「中学のときにかなり酷いイジメを受けてますね....」 イジメ? 「どんな?」 「最初は2~3人による嫌がらせですね....靴や傘を隠したり、本人に聞こえるように悪口を言う程度の....」 .... 「それがだんだんエスカレートしていって....」 「クラスで孤立の村八分か?」 キャシーが俺を見た。 「そうです....クラスでは徹底的に無視されてます....そして遠巻きに笑われる毎日でした。」 ひでーな....
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