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「イジメの原因は?」
多分....
「彼女がおとなしいのと....」
どうせそんなもんだろな....
「それから、イジメを始めた3人の内の1人が彼女の交友関係を気に入らなかったのではないかと。」
なんだそりゃ?
「玉穂弘明ですが....」
弘明?
「真紀の幼なじみになるんですが、中学時代からかなり女の子に人気があったみたいですね。」
は....
「つまりあれか?ヤキモチ?」
「そうですね。」
1人の女の子のヤキモチから始まって最後はクラス全員がイジメか....
「じゃあ残りの奴らは理由もなくイジメてた?」
キャシーは頷いた。
「先生とかは?」
「見て見ぬ振りですよ。」
黙って聞いていた里沙が呟いた。
「イジメるのに大した理由なんかなくって、ただみんなに合わせないと自分がイジメられるから....教師なんて己の保身が第一ですからね、公立なら教育委員会の手前多少は動きますが....」
里沙....
「しかし、死んじまった以上....まさかっ!?」
キャシーが頷いた。
「彼女....かなり恨んでますね....実はここに配属させたのにも理由があるんです。」
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