危機

4/15
323人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
虫の相手をしていて真紀に会っていなかった。 あの日.... 別人格の真紀.... 「司令官、真紀は....元気になれますよね?」 弘明は心配そうな顔をしていた。 「あいつ....昔から自分の中にしまっちゃうから何を考えてるかわかんないんですよ....」 レイに言われた.... 真紀を助けて欲しいと.... 俺ならできる? いや、今の俺じゃ無理だ.... 「失礼します....」 会議室のドアが開いてどこかで見たことある人が入って来た。 .... 誰だっけな.... 「あらお久しぶりですね?今日はどうされたんですか?」 え? 純の知り合い? 「その節はお世話になりました。」 ええっ!? 弘明も知ってるっ! 携帯が鳴った。 「神坂?妹が行ったから頼むなっ!」 三椚はそれだけ話して電話を切った。 あっ!? 三椚の妹だよこの人っ! 「ご無沙汰してます....」 三椚の妹、祥子は閻魔大王からの書類を親父さんに渡しに来たとの事だった。 「やっぱり天国は明るくて暖かいですね。」 だったらこっちへ来ればいいのに.... 「神坂さん、それならば天国へ来ればいい....ですか?」 げっ! 親父さんや天老院のじじぃみたいに読心術を使うのかっ!?
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!