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間に合わなかったって.... 「何が起きたんだ?」 モニターは通常通り静かだ。 「都内某所で殺人事件発生....被害者は3名....加害者2名....被害者加害者共に....高校生です。」 .... 高校生? 「高校生同士の喧嘩か?」 「わかりません....レーダーが反応したときはレベル6でした。」 レベル6.... 人が殺された時に発生する警報.... 俺たちはレベル6が発動されないようにしなければいけない。 「真紀....レベルが上がって行くのに気がつかなかったのか?」 真紀はただ震えていた。 「レーダーに何かトラブルがあったかも知れません....大至急里沙を呼んで調べます。」 キャシーはそう言い残し会議室を出た。 俺は大河に連絡を入れ至急戻るように告げた。 真紀.... ショックでかいだろな.... 「真紀、気にするなと言っても無理かもしれねーが、大丈夫だ....おまえのせいじゃねー。」 そう言うと真紀は小さく頷いたが、体はまだ震えていた。
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