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しばらくして里沙が駆け込んで来た。 「ちょっと分解しますから。」 邪魔にならないように俺たちは第1会議室に移って里沙からの報告を待つ事にした。 それから10分程過ぎた頃、大河と弘明が戻ってきた。 「お疲れさん....聞いたと思うがまだ原因がわかんねー....弘明、真紀を寮まで送ってくれ。」 精神的ダメージを受けている真紀を休ませた方がいいと判断した。 「わかりました....真紀、立てるか?」 弘明が真紀に手を差し伸べると真紀は小さく頷いて自分で立ち上がり、俺たちに頭を下げ会議室を出て行った。 弘明は心配そうに後に続いた。 「しかし、妙ですね....里沙の作った機械が故障するとは....」 確かにあの生意気な天才科学博士に機械的なミスは有り得ない。 「大河もそう思うか?俺もなんだ....」 でも.... 「レベルが上がって行くのは監視員しかわかんねーだろ?レベル6は別だけど。」 「最初のレベル発生だけ警報が鳴るけど後は数字だけですからね....音はしません。」 見落とした? ありえねー....
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