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とりあえず天国へ来た人たちから話を聞くか....
「その人たちは今、どこにいるんだ?」
キャシーが諜報部に確認すると現在約500人以上が三途の川底トンネルの管理事務所で手続き中との事....
「トンネルには大河がいるな....涼、大河に様子を見てくるように伝えてくれ。」
涼が俺の指示を大河に伝えてから約30分後....
「司令官、大河さんから連絡が入ってます....モニターに切り替えます。」
モニターに管理事務所が映し出された。
「大河です....何か様子が変すよ....」
変?
「大河、俺だ....どういう事だ?」
「あっ、司令官っすか?えーと....めちゃくちゃ大勢いるんすけどね、何かみなさん自分が死んだって認識してないみたいすね。」
認識してないって....
「自殺だろ?自分で死を選んどいてそれは変だろ....」
モニターには管理事務所の外が映し出されたが、人々が困惑している様子がわかる。
「大河、今からそっちへ行くから待っててくれ。」
俺はキャシーを連れて諜報部のヘリで管理事務所へ向かった。
居住区の増設工事が着々と進み、トンネル内での行列もなくなっていた。
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