分離

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俺は純に防衛軍を全員召集させ、地獄の三椚にも協力を要請した。 涼の直感だと次は渋谷辺りに現れる。 涼の場合は直感といってもきっちり計算された上での消去法が多い。 最後に残ったのが渋谷と新宿で狙われているのが若者中心という事から渋谷になったらしい。 1時間後、渋谷上空に天国防衛軍13万と地獄から三椚が率いる大部隊10万が集結した。 「クヌギ....何で10万もいるんだよ?正規軍なんて100人くらいしかいなかったろ?」 三椚は俺を冷めた目で見た。 「よく見てみろ....」 え? 俺は隊員の顔を見た.... 「えええっ!?」 みんな同じ顔をしている.... しかもこの顔は.... 「え、閻魔さん?....」 何なんだよいったい!? 「まぁ....分身というか....それぞれ人格はあるけどな....足りなかったら補充できっぞ。」 何てオヤジだ.... 天国と地獄の連合軍は一斉に渋谷の街に散った。 「なあクヌギ、俺....閻魔さんとどこかで会ったような気がするんだけどさ....」 クヌギは俺を見て笑った。
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