分離

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「クヌギ、この弾クヌギの銃で使えるか?」 「ん?口径は同じ....いけるぜ....この弾は?」 俺は三椚に剥離弾の説明と里沙の考えを伝えた。 「南部里沙か....すげーな。」 里沙の名前は地獄の最深部まで届いてんのか.... 「神坂、おまえの部下はみんな有名だぜ....ていうかこのねーちゃんたち....」 気がついたか.... 「司令官、虫の動きが少しずつ活発になっているみたいです....」 俺はカシマシトリオに指示を出してから純に合図を送った。 純と大河の銃から一斉に殺虫弾が発射され、直後に美和たちは奴を虫ごと包み込む形で結界を張った。 虫が暴れ出した。 締め切った部屋に殺虫剤.... あれと同じだ。 結界に内側から激しくぶつかってくる.... いけるか.... 虫たちが邪魔をして中心にいる奴が見えない。 「シレーカン....何か....」 美和の様子がおかしい.... 「どうした?」 「すごい力で押し返してくるよ....」 梓もか.... 「お兄さん....何匹か出てくるかもしれない....よ。」 圭の言葉に重なるようにピシッという音と共に虫が一匹飛び出して買い物を楽しんでいる高校生くらいの女の子に貼り付いた。
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