323人が本棚に入れています
本棚に追加
じゃあひょっとして....
「レベル3で容疑者まで特定できるんだよな?あと、具体的な場所まで....」
里沙が下を向いたままで答えた。
「容疑者っていうか....その、殺意を感じ取るんですけど....名前とかもその時点でわかります....場所は動いている限りは予想で....今回は動いた様子がない所を見ると待ち伏せかと....」
真紀は....
「真紀は気がついたんじゃないかと....加害者の名前が判明した時点で誰が被害者になるのかを....」
それで見ないふりをした?
「キャシー....レイももう少しで戻るから、それまで真紀を何か理由つけて違う部署へ回してくれ....何なら弘明も一緒で構わねー。」
キャシーは頷いて部屋を出て行った。
第2会議室へ戻ると純がレーダーの前にいた。
「聞きました....」
俺は軽く頷くとソファーに座ってため息をついた。
「司令官、先日真紀と少し話をしたんですが....」
事務所内を案内した時か....
「彼女は自分が死んだ事を喜んでいました。」
何だって!?
「なぜっ!?」
死んじまった事を諦める人は多いが喜ぶなんて変だろ?
最初のコメントを投稿しよう!