命の重さ 心の重さ

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助かったのか? 発光はまだ続いている。 「裕太くん、お願い....真紀ちゃんに....」 レイの言葉に俺は頷き祐子の時と同じように精神を集中させた。 レイから光が送られてくる.... もう少し.... 「真紀っ!」 真紀の発光が急に激しくなった。 「真紀....くっ....」 ダメだ間に合わねー・・・・ 「ダメっ!ダメだよ真紀っ!あんたを消させやしないよっ!」 「あたしたちがあんたを守るっ!」 「絶対に助けるからっ!」 たぶん.... 何も考えないで起こした行動だろう.... 美和たちは真紀の胸に手を当てながら一心不乱に祈った。 真紀の発光が弱くなっている.... 「裕太くんっ!今っ!」 レイの叫びで俺の中のスイッチが入った。 「あ....ああぁぁぁああっ!」 額から溢れ出た光が真紀ではなく美和たちに降り注ぐと3人の天使は白く輝き.... 真紀の発光は止まった。 「はぁはぁはぁ....」 「真紀....真紀....」 「・・・・」 かけがえのない友達を救った天使たちはその場に崩れ落ちていった.... 「やったな....」 レイは涙を浮かべながら親指を立てて見せた。 「真紀ちゃん....おかえり....」
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