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「神坂....」
それまで黙っていた三椚が俺の前に出た。
「あいつは....ひょっとしたら死神の力を手に入れたのかも知れない....」
死神?
「おまえたちがどんな認識を持っているのかは知らんが、死神は天国も地獄も関係なく人を死に導く。」
死神って....
顔はガイコツで黒いマントで、やたらとでかい鎌を持ってて....
「クヌギ....それって地獄にいるのか?」
三椚は純からコーヒーを受け取った。
「いや、基本的には下界にいる....人狩りも地獄にいるわけじゃねーしな。」
へ?
「人狩りは死んだ人間の魂を地獄へ連れて行く....つまり罪人を連行するわけだ....ただ、あいつらに連行されたら簡単に消滅はできねー・・・・とてもここじゃ言えねーくらいのお仕置きが待ってるわけだ。」
お仕置き....
「聞きてーか?」
三椚がみんなを見渡すと面白いくらい一斉に首を横に振った....純以外は。
「それじゃその死神ってのも何人いるとか、どこにいるとかわかんねーのか?」
三椚はコーヒーを一口飲んだ。
「うめーなこれ....あっわりぃ....俺の推測だけどな、死神と人狩りは同類で人狩りは死神の下にいるんじゃねーかと思うんだ。」
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