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3日が過ぎようとしていた。 真紀は自分の部屋から出てこようとはしなかった。 弘明が何度か真紀に声をかけたが、そのドアは開かなかった。 「困ったな....」 第2会議室は重苦しい雰囲気に包まれていた。 「司令官、真紀を許してやってくださいっ!」 弘明が俺に頭を下げた。 「弘明....最終的に処分を下すのは俺じゃねーけどな、このまま何もなしってわけにはいかねーと思う....」 天界議事局が何というか.... 「ただいまっ!」 ドアが開き笑顔満開のレイと親父さんが入って来た。 「おー、おかえりーっ。」 レイとは対象的に親父さんは疲れきっていた。 「すまなかったな、みんな....」 家族サービスって大変みたいだな.... なんか....やつれてね? 「親父さん、疲れてる所を悪いんだけど....」 「聞いておる。」 あ、やっぱり.... 「とりあえず詳しい話を聞こう....キャシー。」 親父さんはキャシーと第1会議室へ移動した。 「裕太くん、ごめんね....私が最初から一緒にいれば....」 レイが申し訳なさそうに俺を見た。 「いや、俺の管理責任だ....」 俺がコンビニへ行かなかったら....
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