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あの時こうだったら....
ああしなければ....
タラレバは好きじゃねー。
でもこういう事態になるとどうしても悔やんでしまう。
俺は自分の部下を救う事もできないのか....
「あのっ!た、高嶺レイさんですよね?」
弘明が思い切り緊張してレイに話しかけた。
「あら?新人さんね....えーとね、今は高嶺じゃなくて神坂なの....神坂レイ、よろしくお願いします。」
弘明は緊張からか直立不動のままだ。
「あっ!し、失礼しました!玉穂弘明ですっ!よろしくお願いしますっ!」
弘明....気合い入れすぎ。
「弘明、そんなに緊張しなくていーから....」
「あのっ!俺っ....僕はっ!レイさんのファンでしたからっ!ファンクラブも入ってましたっ!お会いできて光栄ですっ!」
....
「だってさ。」
レイを見ると何かめちゃくちゃ困った笑顔なんだけど....
「司令官、神様がお呼びです。」
キャシーが顔を覗かせた。
「神様?こちらにいらっしゃるんですか?」
弘明が驚きながらも笑顔で俺を見た。
....
「さっき、くたびれたおっさんがいただろ?アレ。」
弘明の笑顔が引きつったままで固まった。
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