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第1会議室に入ると親父さんは椅子に座り腕を組んだまま目を閉じていた。 「親父さん、責任問題なら俺が悪い....真紀だけを責めないでくれよ。」 「そんな事は問題ではない。」 え? 「司令官、信じられない事態です。」 キャシーがファイルを見ながら話し始めた。 「今回の事件で殺害された3名ですが....天国には入ってません。」 は? 「まさか....地獄?」 キャシーが頷いた。 「地獄です....諜報部で調べた結果ですが、生前かなり陰湿で悪質なイジメを繰り返していた事と、それが原因で同級生が1人自殺した事が彼女達の地獄行きを決定づけたかと....」 「反省した様子はなかったのか?」 キャシーは首を横に振った。 「管理事務所からの報告ですが、大声で叫びながら暴れ出したようですね....」 でも.... 「まだ15か16の女の子だろ?絶対に後悔してるって....なあ、親父さん。」 親父さんは顔を上げてため息をついた。 「私も裕太と同意見だ....しかし閻魔が何と言うか....」 しかしもかかしももやしもたわしも関係ねーよっ! 「まだ間に合うだろ?そいつらが地獄に落ちたら真紀もどうにかなっちまうぞ....」
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