鬼月村

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そう言って、また笑顔。実際微笑むかぐやはとても可愛らしく、集談場に集まっている村人達の目を釘付けにしてしまっている。 「んふふ……あ、いや、うむ。それでは、話を戻そう。今月に入ってから既に八回目になる鬼どもの襲撃について……」 海児が説明を始めると、かぐやは再び桃太を睨みつけた。 (ってことで。桃太、あんた後でかぐやの部屋ね。出頭) (わかりました……はぁ) 完全に桃太を尻に敷いているかぐやを見て、早乃はため息をついた。 (……あの子には、アタシからよく言っとかなきゃいけないね。まったく、忙(セワ)しない子だよ)
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