350人が本棚に入れています
本棚に追加
胸まで届く白ヒゲをはためかせ、白髪を後ろで束ね、ボロボロの村守装束を着こなす姿は歴戦の老将を思わせる。
外見通り、そのいまだ衰えない肉体と容赦のない攻撃、そして幾千もの鬼との戦闘経験によって数多くの武功を打ち立ててきた、言わばこの村の『英雄』とでも呼ばれるべき存在である。
「ぐぅ……も、もう無理ですよ浦島さん」
「まだ息があったかぁ!!」
「わあぁぁ!!」
そして今日も情け容赦を知らない浦島の渾身の一撃によって、本日何人目かすら分からない村守が気絶させられた。
最初のコメントを投稿しよう!