孤高の老将

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早乃はかぐやの胸ぐらを掴み、片手で宙に浮かせていた。 「な……!?」 「これがアタシとあんたの差さ。村守はあきらめるんだね」 キセルから吸い込んだ煙をかぐやに吹き付ける早乃。かぐやはものすごい形相で彼女を睨みつけ、こめかみに青筋を浮かべながら黙り込んでいる。 そんなかぐやを早乃は投げ出すように放り、歩いていってしまった。桃太は無言のまま体の土を払っているかぐやに声をかける。 「お姉ちゃん……大丈夫?」 「………………」 かぐやが桃太のもとへ来た。 そして。 桃太の顔面を思い切り殴りつけた。
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