孤高の老将

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「ぶっ……!? お、おねえちゃ、ん」 「うざったいのよ……あんたばっかりっ!! なんでかぐやだけこんな狭い世界に閉じこめられるのよ!! かぐやも戦いたい……もっと自由に生きたい!!」 かぐやは怒りがおさまらないのか、何度も桃太を殴りつけていく。その拳があまりに弱々しいことに、桃太はようやく気付いた。 「お姉ちゃん」 「なんでっ……!! なんでっ!!」 振り上げられた腕を掴み、桃太はかぐやを抱きしめた。 「……っ」 「知ってるよ、お姉ちゃん。お姉ちゃんは助けたいんだよね。いなくなった織姫さんを」
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