第一話

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授業は適当に聞き流し、時間はみるみる過ぎていく。 キーンコーン… お昼の時間。 事件は起きた。 「柚架ー。今日どこで食べる?」 「ん?食べれればどこでも……」 「んじゃ、中庭にしよっか♪天気もいいし。」 「うん、いいよー」 という訳で場所は中庭。 体育が二時間連続であったため、みんなすごい勢いでご飯を食べてる。 「じゃあ俺も中庭ー」 「なんでよ。」 後ろを向かなくてもわかる。旭だ。 「柚と食べたいから。いいよね?伶さん」 「べつにいいわよ~。私は」 伶ちゃんは旭に興味がない。 なんというか…性に合わないそうだ。 伶ちゃんがそういうなら仕方ないだろう 「もー…今日だけだよ?」 「やった!」 それからお弁当を持ち、教室から中庭に移動した。 背後で一人の女子が無気味に微笑んだことには気付かずに……
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