第一話

4/18
前へ
/329ページ
次へ
素直になりたいと何度思い、願ったか……。 「もういい?行くわよ?」 「んー」 登下校は一緒にする。 母親が、娘気持ちを知ってか知らずかわからないが、旭に頼んだのだ。 母親は旭に似たタイプ… 「あのねー、うちの柚架の送り迎え、旭くんにしてほしいの☆柚架も一応女の子だし…一人は危険ー!ねー?いいでしょ?」 あれはあまり好きではない…… 年齢はもう40を越しているのにあの心の若さ… 見習うべきか正直迷う。 まぁそんな訳で、何も言わなくても朝は家の前で待ってくれて、夕方は教室で待っててくれる。 なんだか自分が女王みたいだけどそんなつもりは一切ない。 「旭くん可哀相ー」とかよく言われてるが旭は私の悪いとこを言わない…。 そこにまた魅力があるらしい。
/329ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加