プロローグ

3/6
前へ
/426ページ
次へ
掃除を始めて数分、物置からガタガタと大きな音が聞こえてきた。 その音は何度か繰り返し聞こえてくる。 「またか……」 この家の物置には沢山の物が高々と積み上げられており、昔から時々崩れ落ちることがある。 今回も、その音だろう。 僕は気にせずに、掃除を続けた。 ≪≪≪ 「ふぅ…完璧!」 僕は全ての部屋の掃除を終え、休憩に入った。 しかし、その直後、例の物置から再び音が鳴り出した。 「おかしいな…。一日に何度も鳴るなんて、今まで無かったぞ?」 僕は変な胸騒ぎがした。こんな感覚になったのは、親が事故に遭う直前以来。 僕は大急ぎで物置へ向かった。
/426ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16038人が本棚に入れています
本棚に追加