セネ「やんでれになりました。」

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テイク2 リン「買い物はもういいか?」 セネ「うん、買う物は買ったよ。この後はどうするの?」 リン「さっき町外れに家を建てたって作者とナレーターから電話があったからそこに行こう。」 セネ「うん。」 二人は町外れを目指して歩き始めた。 リン「(キョロキョロ)」 セネ「リン、何で目をキョロキョロさせてるの?」 リン「初めて来る町だからな。色々な物を見ないと損だろ。」 セネ「……何で?」 リン「何でって…もう二度と見られない景色があるかもしれないだろ?」 セネ「(リンは…私だけ見てくれればいいのに!)」 セネはワナワナと震えている。 リン「どうしたセネ? 具合でも悪いのか?」 セネ「…リン!」 リン「な、何だよ?」 セネ「これからは私だけを見て!」 リン「な、何だよ急に?」 セネ「いいから! リンは私だけ見てくれればいいの!」 リン「わ、分かった分かった! お前から目を離さなければいいんだな?」 セネ「そう。しかもずっとだよ!」 リン「ああ分かったよ。お前以外は見ないよ。」 セネ「やった!」 リン「…と、話しているうちに家に着いたようだな。」 リンは家を見た。 セネ「リン、忘れたの!?」 リン「おっと、悪い。」 セネ「…次目を離したらお仕置きだよ。」 リン「分かったよ。じゃあ目を離さないようにしながらドアを開けるからな。」 ガチャ リン、セネ「ただいまー。」 作者、ナレーター「お帰りー。」 こうしてリンの視線は全てセネが独占することになった。
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