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「ふぅ~ん。それだけか?まぁ、お前らしいちゃ、お前らしいけど。」
「う~ん、それだけかって言われるとそれだけじゃないんだけどね。それは、のちのち教えるよ。」
帽子屋はカップを磨きならがら意味深に笑った。
「どうせお前のことだ録な事じゃねえだろうな。じゃあ俺は帰るわ。ご馳走さん。まぁ、頑張れよ。」
眠り鼠はコインを数枚置いて店を出ようとした。
「あ、ちょっと待って」
「あ?どうした?俺がいないと寂しいってか?」
眠り鼠は豪華に笑いながら振り向いた。
「まさか。そうじゃなくて
お金足りないよ。」
世界の狭間の喫茶店の昼下がりのできごと。
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