プロローグ

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水のようにたゆたって。 空に向かって手を伸ばす。 届くことはないとわかりながら。 私は今日も、くらげ気分。 タプタプタプ、と沈み込む。 その余った両手を広げて。 水に浮かぶくらげのように。 それが私の日常だった。 「キミ誰?新入生?入部希望?」 「俺、アナタとタメなんだけど。倉持 蓮華サン」 ――そう、あの時までは。
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