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ピーッ
笛の合図で、皆一斉に飛び込む。
こうゆうのは、スタートダッシュが大切だ。
「…っはあ…ぷはあっ!」
はあはあはあ…と肩で息をし、周りを見る。
皆はもう、50メートル手前だった。
とは言っても、私が一番速く着いたことに変わりはないのだけれど。
「またお前が一番か、くらげ」
と言いながら、コーチがこちらに歩いてきた。
「…はい」
毎度のことなので、コーチも私もさほど驚きはしない。
「今度はタイムも計ろう。…よし皆、あと二本やったら解散だ!」
コーチがそう叫ぶと、
『はーい』
と後ろから皆の声が聞こえた。
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