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ガラ…
「……」
朝、教室に入る。
私はいつも通り、ただまっすぐに自席を目指す。
授業開始前の少し空いた時間に喋る友達もいなければ、おはよう、なんて挨拶をする人もいない。
私は、学校で完全に孤立していた。
…昨日までは。
「おはよーさん」
ひらひら、と手を振って私に挨拶をしてくる変わり者がいた。
(あ…確か)
「…宣」
「そう。覚えててくれたんだ、倉持サン」
宣は、笑っていた。
「…まあ」
私が曖昧な返事をすると、
「そ。んじゃ、授業始まるからまた後でね」
そう言って宣は席についた。
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