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翌日
彼等は町の一角にある小さな安ホテルに居た。
世界各地を転々としている為、決まった拠点を持たない。こうした安ホテルを拠点に活動している。
「なんか面白くねぇ予感がする。」
不意にトムが呟く。
「キバヤシとジェイコブが行ってる。問題がありゃ片付けてくる筈だ。」
ペリックはタバコを吹かす。
お世辞にも綺麗とは言えないボロボロの壁と床。あちらこちらが欠けている木製のテーブル。それをペリックとリッチモンドが囲っている。
「お帰りのようだ。」
窓の外を見ていたトムは呟く。
外には一台の赤いボルボが止まる。
「さてと。ご機嫌はいかがかな。」
ヒューストンはボロボロのソファーから立ち上がる。
扉が開きジェイコブとキバヤシが入る。ギィィィと不快な音を立てる。
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