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一行は国会議事堂へと車を着ける。
二階建てで其処らのアパートとなんら変わりはないがテニスコート三面分の広さのある建物。土壁でなんとも言えない貧相感を出している。
「やっぱやめようよ」
後部座席に座っているヒューストンが運転席のジェイコブに話し掛ける。
「帰ってとも構わないぜ。配分が高くなるからな。」
ジェイコブの何かを企んでいるイヤらしい笑顔。
「政府軍ったってな数以外は大したことない。要は上手くやるかだ」
「おうよ。大したことはない。器用に銃をぶっ放して元クライアントを見つければそれでいいだけ」
助手席のペリックが言う。
「今回はなかなか額があるからここまでするんだよ。奴等に払わせられる限度一杯まで要求したんだ」
ジェイコブは窓から国会議事堂を睨む。警備の軍人が二人M16を装備している。
「今回の依頼は政府転覆のお手伝いだ。あの仕事で奴等、政府軍だってかなりの打撃を受けてる筈だ」
「後はなんか頂ける物でも頂いておさらば」
ペリックが手を振る。
「簡単に言うよなあんたらって。イカれてるよ」
「クレイジーって呼んでくれよ」
ジェイコブは窓から手を出し後ろのトム達に合図を送る。
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