Wrecking Crew

6/6
前へ
/87ページ
次へ
ドンッ ドンッ 小気味良いリズムと共にマーケットに陣取る兵士二名は絶命した。 それと同時に左右からスモークが投げ込まれる。 それから幾つかの銃声がし、煙が晴れる。 そこには四人の男のみが立っていた。 「状況完了。お仕事もお仕舞いだ。リッチ!あのバカに撃たれなかったか?」 リッチはブレイズのかかった髪を後ろで束ねたジャマイカ系。 「二、三発掠めてチビったとさ。」 「おい、笑えねぇ事は言うんじゃねぇ!」 リッチモンドはペリックに中指を突き立てる。 「いっそこいつに当ててくれよ。そしたら黙るだろ?」 ペリックはスキンヘッドの大柄な白人。 「二人共帰って一杯やるぞ。仕事は終りだ。」 ジェイコブは無線でキバヤシ、ヒューストンを呼ぶ。 そこには六人の傭兵部隊。 破壊部隊の異名を持つ男達の姿があった。 ジェイコブはハンドサインで防御陣形の指示を出す。 「帰るまでが遠足ってね。」 トムは呟く。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加