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ドンッ ドンッ
小気味良いリズムと共にマーケットに陣取る兵士二名は絶命した。
それと同時に左右からスモークが投げ込まれる。
それから幾つかの銃声がし、煙が晴れる。
そこには四人の男のみが立っていた。
「状況完了。お仕事もお仕舞いだ。リッチ!あのバカに撃たれなかったか?」
リッチはブレイズのかかった髪を後ろで束ねたジャマイカ系。
「二、三発掠めてチビったとさ。」
「おい、笑えねぇ事は言うんじゃねぇ!」
リッチモンドはペリックに中指を突き立てる。
「いっそこいつに当ててくれよ。そしたら黙るだろ?」
ペリックはスキンヘッドの大柄な白人。
「二人共帰って一杯やるぞ。仕事は終りだ。」
ジェイコブは無線でキバヤシ、ヒューストンを呼ぶ。
そこには六人の傭兵部隊。
破壊部隊の異名を持つ男達の姿があった。
ジェイコブはハンドサインで防御陣形の指示を出す。
「帰るまでが遠足ってね。」
トムは呟く。
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