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私は立ち上がると彼を睨みつけた
『私の事覚えてますか?私は忘れてませんよ』
お兄さんは土下座した
『覚えています…如月珊瑚さん…』
ケンジ君は訳もわからず口を開けていた
私は制服を脱ぐと傷だらけの裸体を見せた
『あの時は頭だけだったけど…ちゃんと見てください。フランケンシュタインでしょ!化け物だよね、私の身体!葬式で生き返って、気持ち悪いでしょ?よく見ろ!!私の身体元に戻せ!』
私は泣き崩れました
ケンジ君は私に制服を着せました
お兄さんも泣きながら、土下座を続けた
『私の言葉覚えてるよね、地獄に一緒にいってよね』と私は言い残してケンジ君の家を出た
あの事件を引きずってるのは、私自身でした
みんなに偉そうな事いって、私が立ち直れてなかったんです
私は無心で勉強してW大に合格しました
ただ悲しい顔のケンジ君と淋しそうなあの男の背中を忘れる事はないのです…
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