運命

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夏休みに入る前の日に、用事で前の通学路を通らなきゃいけなかった マンションはほとんど出来上がってて、あとは内装ぐらいにまできてた マンションの二軒隣に古い本屋があって、ママにフランス料理の仏語版を頼まれた すごい値段!3万だって 私は一応外国語で仏科習ってるけど…全然わからない(笑)ママはフランス語もできるんだ~私も頑張らなきゃと思った 店を出るとマンションの前で男の人が倒れた! もしかして熱中症?私は駆け寄って話しかけた 『大丈夫ですか?頭痛くないですか?めまいは?』 『すみません…頭痛く…て…』 私はすぐに携帯で救急車を呼んだ ママに気をつけなさいといつもバックに入れてるスポーツ飲料をその人に飲ました …彼だった…横山トオル… 顔色は真っ青だった。不精髭であの時より痩せていた マンションから仲間の人が走ってきた 『トオルしっかりしろ!』 『無理して二日も徹夜するからだ…お嬢さん知り合いかい?』 『あ…友達のおにいさん…』 『悪いけど救急車きたら病院お願いできないかな?会社のもん、すぐいかすから』 『はい…』私は本を抱いて震えていた やがて救急車が来て私も一緒に乗った この空間がすごく怖かった
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